2019年04月07日

お別れの作法となっているお焼香

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

葬儀は亡くなった人とのお別れの儀式です。仏式の葬儀ならお焼香と合掌で故人とのお別れをします。基本的なお焼香のしかたは、自分の番になったら香炉の前で一礼して前に進みます。そして抹香を親指と人差し指、中指で抹香をつまんで押しいただき香炉にくべます。

このときの押しいただく回数は宗派によって違います。それから合掌して一歩下がって僧侶と遺族に一礼して終了です。このときに場合によっては抹香ではなくお線香のときもありますが、そのときも宗派によってお線香を立てる立てないの違いがあるので、宗派の確認は必要になるでしょう。

ろうそくの火でお線香に火をつけてそれを消してから香炉に立てますが、火を消すときに口で吹き消さないようにして手であおぐことは各宗派共通の注意事項として覚えておくことが大切です。ただ、いちばん重要なのは故人やその遺族への気持ちだということも念頭に置く必要があるでしょう。

葬儀に参列することは緊張感を伴います。事前に確認していて理解していてもとっさのときに間違えてしまうこともないとは言えません。しかし、宗派と違うマナーでお焼香をしたからといって遺族に対して失礼にあたることにはならない、大切なのは気持ちだということをきちんと覚えておくことがいちばん大事なことです。